ソウルでギャラリーを検索すれば、どこが良いのかはすぐ出てくる。実際に必要なのはそのあとだ。 そこは今日ひらいているのか。 商業ギャラリーは美術館と違って休館の曜日がばらばらで、同じ三清洞のなかでも、ある場所は月曜にひらき、ある場所は日曜と月曜の両方を休む。ソウルの主要なギャラリー十か所の公式案内をひらいて曜日別に移してみると、 月曜に扉をひらく場所は二か所、日曜にひらく場所は四か所だった。入場料は確認した場所すべてが 0ウォンである。 2026年8月27日 各ギャラリーの公式案内によるである。
- ソウルのギャラリー密集地域は 三清・昭格 / 漢南・梨泰院 / 清潭・島山 の三か所
- 確認した十か所 すべて無料 ・予約の要る場所もなし
- 月曜にひらく場所 — 国際ギャラリー、SUE GALLERY
- 日曜にひらく場所 — 国際ギャラリー、ギャラリー現代、PKMギャラリー、SUE GALLERY
- 漢南・清潭は日曜に全滅である。週末のお出かけなら土曜に行く
- 展覧会と展覧会のあいだは 数週間まるごと閉まる — ロパック・ソウルは8月のひと月休館
- PKMギャラリーは 満15歳未満は入場不可
ソウルでギャラリーはどの街に集まっているのか
三か所である。景福宮の東の 三清・昭格洞、南山の南の 漢南・梨泰院、そして江南の 清潭・島山だ。ここに乙支路の若い空間と明洞一帯が加わる。ひとつの街のなかで歩いて三、四か所を続けて見られることが、ソウルのギャラリー歩きの特徴である。出典:各ギャラリーの公式住所案内(2026.8.27 確認)
三清洞は国立現代美術館ソウル館を真ん中に置いて、路地ごとにギャラリーの入った街だ。歩いて移動する距離がもっとも短いので、はじめて行く人に無難である。漢南と梨泰院は海外のギャラリーがソウル支店を出した場所なので国際展が多く、坂があるので動線を組んでから動くほうがよい。清潭と島山は二つの地域より密度が低い代わりに、建物そのものが見どころである場合が多い。
街を選ぶ基準は、好みより曜日であることが多い。なぜだろうか。下の表を横ではなく縦に読んでみれば答えが出る。
何曜日に行けば無駄足にならないのか
火曜から土曜までがもっとも安全である。確認した十か所のうち九か所が、この五日のあいだ扉をひらく。 月曜にひらく場所は国際ギャラリーとSUE GALLERYの二か所だけで、 日曜にひらく場所は四か所である。漢南と清潭は日曜に一か所もひらかない。出典:国際ギャラリー・ギャラリー現代・学古斎・PKMギャラリー・アラリオギャラリー・ペースギャラリー・タデウス・ロパック・ギャラリー・バトン・ホワイトキューブ 各公式案内(2026.8.27 確認)
| ギャラリー | 地域 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 国際ギャラリー | 三清 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| ギャラリー現代 | 三清 | · | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| PKMギャラリー | 三清 | · | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 学古斎 | 三清 | · | ● | ● | ● | ● | ● | · |
| アラリオギャラリー・ソウル | 栗谷路 | · | ● | ● | ● | ● | ● | · |
| ペースギャラリー・ソウル | 漢南 | · | ● | ● | ● | ● | ● | · |
| ギャラリー・バトン | 梨泰院 | · | ● | ● | ● | ● | ● | · |
| タデウス・ロパック・ソウル | 漢南 | · | ● | ● | ● | ● | ● | · |
| ホワイトキューブ・ソウル | 島山 | · | ● | ● | · | · | · | · |
| SUE GALLERY | 明洞 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
2026年8月27日 各ギャラリーの公式案内による。タデウス・ロパック・ソウルは8月2日から31日まで休館中で、9月3日に新しい展覧会でふたたびひらく。ホワイトキューブ・ソウルの表示は8月27日時点の公式案内のままで、9月1日に新しい展覧会が始まる。
縦の列が語っているものがある。 月曜の欄は二つしか埋まっていない。 美術館の月曜休館には慣れているが、ギャラリーも事情は同じだ。国際ギャラリーが月曜から土曜までひらき、日曜と祝日には一時間早く閉まる編成なので、三清洞で月曜に行ける場所はこの一か所に絞られる。
日曜の欄は少し違う。四か所がひらいているが、 三清と明洞に集まっている。 漢南のペースギャラリーとギャラリー・バトンとロパックは、火曜から土曜までしかひらかない。日曜の午後に漢南の坂を上れば、シャッターの前に立つことになる。週末の一日を使うつもりなら土曜にする。
ここでもうひとつ。表の右下が空いているからといって、そのギャラリーが怠けているわけではない。商業ギャラリーの主な客はコレクターと美術界の人で、彼らの動く曜日は平日である。週末に絵を見に来る来場者は、ギャラリーの側から見ればもともと例外的な客だった。
ギャラリーは本当にただで入れるのか
そうである。今回確認した十か所は すべて入場料がない。 ホワイトキューブ・ソウルは公式案内に「No admission charge」と明記しており、残るギャラリーは観覧料の項目そのものがページにない。予約を求める場所もなかった。ギャラリーは作品を売って運営される空間なので、観覧料を取らない。出典:ホワイトキューブ・ソウル 公式 Opening Hours 案内 ・各ギャラリーの公式訪問案内(2026.8.27 確認)
観覧料の項目がないというのは、情報が抜けているのではない。チケットを売る仕組みがないという意味である。美術館は企画展ごとに料金表が付くが、ギャラリーのページには会期・時間・住所・作家だけが記されている。項目の構成そのものが答えなのだ。
ただし同じ名を使いながら有料の空間もある。アラリオギャラリー天安は成人3,000ウォン、青少年2,000ウォンを取り、未就学の子どもは無料で、毎月最終水曜の文化のある日に無料開放する。ソウル支店にはこうした料金の案内が付いていない。同じブランドでも支店ごとに違うということだ。
絵を買わなくてよいのかが気になるなら、その心配は畳んでよい。買う手続きが気になったあとなら 若手作家の作品の買い方で値がどうつけられるのかを扱う。
三清洞ではどこを見られるのか
三清路ひとつに沿って 国際ギャラリー(三清路54)・学古斎(三清路50)・ギャラリー現代(三清路14)が続き、路地をひとつ入ったところに PKMギャラリー(三清路7キル40)がある。四つとも徒歩10分以内だ。栗谷路85のアラリオギャラリー・ソウルまで足せば、五か所を半日で見られる。出典:各ギャラリーの公式訪問案内(2026.8.27 確認)
| ギャラリー | 住所 | 営業時間 | 休廊 |
|---|---|---|---|
| 国際ギャラリー | 鍾路区 三清路54 | 月〜土 10:00–18:00日・祝日 10:00–17:00 | 公式案内に休館日の表記なし |
| ギャラリー現代 | 鍾路区 三清路14現代画廊 — 三清路8 | 火〜日 10:00–18:00 | 月曜 |
| 学古斎 | 鍾路区 三清路50 | 火〜土 10:00–18:00 | 日曜・月曜 |
| PKMギャラリー | 鍾路区 三清路7キル40 | 火〜日 10:00–18:00入場締切17:30 | 月曜 |
| アラリオギャラリー・ソウル | 鍾路区 栗谷路85 | 火〜土 11:00–18:00 | 月曜・日曜旧正月・秋夕の連休 |
各ギャラリーの公式訪問案内 2026年8月27日確認。
国際ギャラリーはK1・K2・K3と韓屋まで建物がいくつもに分かれているので、一か所だけ見て出れば半分を取り落とす。8月24日から10月18日まで、K1とK3、韓屋でパク・ソボ《変わる 変わらない》が、K2でキム・セウン《ピットウォルとピクト》がともにひらかれる。タンセクファという言葉がどこから来たのか気になるなら タンセクファ(単色画)とは? のほうが短い背景になる。
学古斎は1988年にひらいた場所で、本館は韓屋、新館は2008年に新しく建てた建物である。二棟が向かい合っている。古い絵といまの絵をひとつの場に置く企画を長く続けてきており、民衆美術の作家を商業画廊のなかではじめて紹介した場所でもあった。
漢南と梨泰院ではどこを見られるのか
海外のギャラリーのソウル支店の集まる区域である。 ペースギャラリー・ソウル(梨泰院路267), タデウス・ロパック・ソウル(読書堂路122-1), ギャラリー・バトン(梨泰院路223-9) 三か所とも が火〜土だけひらく。ペースは11:00–18:00、ロパックとバトンは10:00–18:00である。
| ギャラリー | 住所 | 営業時間 | 休廊 |
|---|---|---|---|
| ペースギャラリー・ソウル | 出典:ペースギャラリー公式 Seoul 案内 ・タデウス・ロパック公式 Seoul Fort Hill 案内 ・ギャラリー・バトン公式案内(2026.8.27 確認) | 火〜土 11:00–18:00 | 月曜・日曜 |
| タデウス・ロパック・ソウル | 龍山区 梨泰院路267 | 火〜土 10:00–18:00 | 月曜・日曜龍山区 読書堂路122-1、1〜2階 |
| ギャラリー・バトン | 8.2–8.31 休館 | 火〜土 10:00–18:00 | 月曜・日曜 |
龍山区 梨泰院路223-9
各ギャラリーの公式案内 2026年8月27日確認。ギャラリー・バトンの住所は公式サイト下部の表記に従った。 この区域はフリーズ・ウィークに性格がしばらく変わる。9月1日の夕方、漢南一帯のギャラリーが22時まで扉をひらき、その名簿と時刻表はネイバーフッド・ナイトのまとめ
にある。ふだんは18時に閉まる街が、その日だけ違う動きをする。
清潭と島山ではどこを見られるのか 島山公園の隣のホワイトキューブ・ソウル(島山大路45キル6) が代表的である。観覧料はない。ただし8月27日時点の公式案内には、ひらいている曜日が火曜と水曜だけと記されている。9月1日に新しい個展が始まれば編成が変わる。
出典:ホワイトキューブ・ソウル公式 Opening Hours 案内(2026.8.27 確認)
ホワイトキューブの入る建物には湖林アートセンターも同居している。歩いて数分の距離にSONGEUNがあり、フリーズの期間には清潭一帯のギャラリーが一斉に夜間開場をする。この街は昼より夕方に人が多いほうである。
ホワイトキューブの今回の展覧会は、9月2日の18時から22時まで清潭ナイトに合わせて扉をひらく。フリーズ週間に江南のほうを回るつもりなら、その夕方がもっとも密度が高い。
展覧会のない期間にも扉をひらくのか いや。展覧会と展覧会のあいだは 数週間まるごと閉まる場合が多い。 タデウス・ロパック・ソウルは 8月2日から31日まで休館し、9月3日に新しい展覧会でふたたびひらく。ホワイトキューブ・ソウルも新しい展覧会の直前であるいまは、ひらく曜日が二日に減っている。曜日の表だけを信じて行けば食い違うことがある。
出典:タデウス・ロパック公式 Contact 案内 ・ホワイトキューブ・ソウル公式 Opening Hours 案内(2026.8.27 確認)
これがギャラリーと美術館のもっとも大きな違いである。美術館は展覧会が替わっても建物がひらき続ける。常設展があり、カフェがあり、アーカイブがある。ギャラリーにはその層がないので、壁に掛かった作品が下ろされれば空間は空の部屋になる。だから設営の期間には、いっそ閉じる。 では何をまず見るべきか。曜日ではなくいまそこでどんな展覧会がひらかれているか
である。ギャラリーのサイトのExhibitionsまたは展覧会のメニューに、現在の会期が記されている。その会期のなかに今日が入っていれば、曜日の表はそのまま当たる。
子どもと一緒に行ってもよいのか ほとんどは制限がない。ただしPKMギャラリーは安全上の理由から、満15歳未満の展示室への入場を受け付けないと公式案内に記している。小学生・中学生とともに三清洞を回るなら、この一か所は動線から外さねばならない。
出典:PKMギャラリー公式 About Us 訪問案内(2026.8.27 確認)
ほかのギャラリーは年齢の制限を設けていないが、作品との距離はどこでも気を遣う。ギャラリーの作品にはガラスも柵もない場合が多いので、腕を伸ばせばそのまま触れてしまう。子どもの手を取って歩くほうをすすめる。
ある。明洞駅近く、南山洞の SUE GALLERYある。明洞駅近く、南山洞の 月〜日 11:00–19:00 年中無休展覧会期間の[月〜日] 11:00〜19:00、年中無休出典:SUE GALLERY アクセス
である。入場料と予約がどちらもない。上の曜日の表で、月曜と日曜が同時に埋まっている二か所のうちのひとつだ。
ここまで表を追ってきたなら気づいたと思うが、曜日の問題は情報が足りなくて生じるのではない。各ギャラリーのサイトにすべて記されている。ただ九か所をそれぞれひらいてみる人が少ないだけだ。あなたが今週末どの街を歩くか決めたなら、その街の縦の列ひとつだけ目に入れて行けば十分である。 明洞・無料で見られる展覧会ガイドと 明洞のほうは少し違う理由で気楽だ。閉まる曜日を計算しなくてよいということ。通りがかりに入って十分だけ見て出ても、誰も引き止めない。開催中の展覧会
よくあるご質問
- 上の営業時間と休館の情報は、2026年8月27日に各ギャラリーの公式案内で確認した値である。展覧会の入れ替え・連休・行事によって変わることがあるので、遠い道のりなら、訪問前に該当のギャラリーのサイトで現在の会期を一度見てから出るのが確実だ。
- ソウルのギャラリーは入場料がありますか。
- 今回公式案内を確認した十か所は、いずれも入場料がありません。ホワイトキューブ・ソウルは案内に「No admission charge」と明記しており、残るギャラリーは観覧料の項目そのものがありません。予約を求める場所もありませんでした。ギャラリーは作品の販売で運営される空間なので、観覧料を取りません。
- 月曜に扉をひらくソウルのギャラリーはどこですか。
- 確認した十か所のうちでは、国際ギャラリーとSUE GALLERYの二か所です。国際ギャラリーは月曜から土曜まで10:00–18:00、日曜と祝日は10:00–17:00で運営します。SUE GALLERYは月曜から日曜まで11:00–19:00、年中無休です。
- 日曜に漢南洞のギャラリーへ行けますか。
- 難しいです。ペースギャラリー・ソウル、タデウス・ロパック・ソウル、ギャラリー・バトンはいずれも火曜から土曜までの運営で、日曜と月曜には扉を閉じます。週末に漢南一帯を回るご予定なら、土曜にお取りください。
- 子どもと一緒に行けるギャラリーですか。
- ほとんどは年齢の制限がありません。ただしPKMギャラリーは安全上の理由から、満15歳未満の展示室への入場を受け付けないと公式案内に記しています。三清洞の動線を組まれる際にご参照ください。
- サイトに記された曜日に行ったのに閉まっていることもありますか。