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2025年 個展

A Dreaming Wendy

アギジャギハン・11-01 – 11-14
A Dreaming Wendy
展覧会について 作品 作家

アギジャギハンの世界は、一枚の絵のなかに「純粋さの温度」を蘇らせます。作品に登場するキャラクター・ウィンディは、単なる童話の主人公ではなく、作家の内側にある小さな私、すなわち純粋な自我を形象化した存在です。そこには、あたたかなまなざしで世界を見つめる心、そして傷を通り過ぎてきた人がふたたび微笑むことのできる、慰めの情緒が溶け込んでいます。

内なる子ども、ウィンディの誕生。ハン・ヨンジン(アギジャギハン)はデザインを専攻し、長くビジュアルデザインとイラストレーションの仕事を続けてきました。結婚と育児という人生の転換点を迎え、母としての時間のなかで、忘れていた自分の夢と内面の感情に向き合うことになります。ある日、眠る子どもの姿を落書きのように描いた一枚の絵から、作家は愛と幸福、そして純粋な存在としての自分を見出し、ウィンディというキャラクターを完成させました。作家はこのキャラクターを通して、現実と夢、記憶と感情の境界を自由に行き来しながら、自分だけの感性的な自画像を築いています。

色鉛筆からデジタルへ、感性の変化。本展では、作家の初期の色鉛筆によるドローイングを公開します。色鉛筆特有のやわらかな質感とあたたかな色合いは、作家がもっとも率直に内面を表していた時期の痕跡を留めています。絵のなかの小さな存在たちは紙の上で息をするように生きており、見る人の心をそっと包み込みます。時が流れ、作家の媒体はカンヴァスとデジタルの画面へと広がりましたが、作品の核にある情緒——あたたかさ、純粋さ、そして愛と幸福——は変わりません。本展では、絵画、イラスト、インスタレーションなど多様な媒体による試みをあわせて展示します。アギジャギハンの作品は感情の言葉で描かれた日記であり、同時に世界へのあたたかなまなざしの記録です。